花粉症の眼の症状を抑える点眼薬

花粉症の点眼薬の種類

花粉症の約9割以上の人に、目のかゆみが現われるそうです。かゆみだけでなく、充血、目ヤニ、涙目、痛みなど症状もいろいろあり、点眼薬も成分や濃度もさまざまなものがあります。

 

点眼薬の知識をつけてきちんと花粉症を治療しましょう。

 

花粉症は、アレルゲンとなる花粉が体内に侵入すると、花粉を取り除こうとしてヒスタミン物質を放出しアレルギー反応がおこります。

 

花粉症対策の薬は、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイド剤などがあり、それぞれ症状に応じて処方されます。

 

抗アレルギー剤の点眼薬として「インタール」など効き目がマイルドな予防薬があります。

 

これは、ケミカルメディエーターと呼ばれる化学物質など(主にヒスタミン)の遊離抑制により花粉症の予防として使われる点眼薬になります。

 

初期症状など、軽い場合に使われます。

 

他に、「アレギサール」「リザベン」などがあります。

 

ヒスタミンの働きを抑制する抗ヒスタミン剤の点眼薬には「ザジテン」「リボスチン」があります。

 

抗ヒスタミン剤の内服薬は、眠気や倦怠感といった副作用がありますが、点眼薬にはほとんど副作用はありません。

 

症状のきつい場合にだされる点眼薬がステロイド剤になります。

 

ステロイドはアレルギー反応の炎症を鎮める消炎作用があり効果はおおきいのですが、緑内障、白内障、感染症の悪化という副作用が起こる場合もあります。

 

ステロイドの濃度の薄いものから「フルメトロン0.02」「フルメトロン0.1」「リンデロン」など点眼液、「サンテゾーン」「プレドニン」といった眼軟膏があります。

 

 

 

 

花粉症の目薬を買う前に

眼のかゆみは、花粉症だとは限りません。まずは、かゆみの原因が何であるかを知る必要があります。

 

目のかゆみが片方だけであったり、くしゃみや鼻水という症状のない場合は、ハウスダストヤドライアイでも同じような症状がでることがあります。

 

コンタクトや異物によるかゆみの場合もあるのです。

 

目薬も成分により役割が違ってきますので、不確かな場合は医師の診断を受けるようにしてください。


花粉症に効く点眼薬の成分

クロモグリク酸ナトリウム

アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑え、目のかゆみや充血を緩和する抗アレルギー剤です。

 

この成分の薬には、市販薬の「エージーアイズ」「アルフィット」、処方薬の「インタール」「アイビナール」などがあります

 

 

マイレン酸クロルフェニラミン

症状が起きてからでもかゆみを緩和する抗ヒスタミン剤です。

 

この成分は長年にわたって使い続けると眼圧に影響を与えることがありますので注意してくださいね。効果はバツグンなので、症状のひどいときだけにしたほうがいいでしょう。

 

マイレン酸クロルフェニラミンの点眼薬には「アルガード」「アイリスAGクール」などがあります。

 

 

 

グリチルリチン酸二カリウム

抗炎症作用と抗アレルギー作用があります。

 

この成分を含む点眼薬に「ロート点眼薬アルガードa」があります。

 

目薬の差し方・注意

点眼する時は、目薬をいれたあと瞬きせずに30秒くらい目を閉じるようにしましょう。

 

そうすると、目薬が鼻に流れるのを抑えることもできますし、なにより点眼液が浸透しやすくなります。

 

色々と成分や違いを説明してきましたが、複数の目薬を一度にさしてしまったり、症状にあっていない目薬をさすのはやめましょう。

 

いくつか目薬をさす必要があるときは、最初の目薬をいれてから少なくとも5分は空けてから注すようにしましょう。

 

順番は、最後にさす目薬を一番効果を期待したいものにして注すようにするとよいでしょう。

 


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