薬局で購入できるスイッチOTC薬
スィッチOTC薬というのは、病院など医師に診療してもらい処方薬として使用が認められている成分のなかで、比較的安全で副作用も少ない成分を市販薬への配合を厚生労働省により認可された薬になります。
配合された成分は、今まで処方薬として使用実績がありますので、薬の効き目も一般薬に比べ期待できる薬になります。
スイッチOTC薬は、他の市販薬に比べると価格が高めというデメリットがありますが、忙しくて病院に行きたくても行けない、または、病院に行くほどでもないけど効き目のよい薬が欲しいときに薬局で購入できるという手軽さがあります。
スイッチOTC薬は、風邪薬や胃薬など種類も増えてきていますが、薬局で購入にあたり薬の箱などに「スイッチOTC薬」と書かれているわけではありません。
スイッチOTC薬として認められた成分は、後でいくつか紹介しますが、その成分も種類や濃度により違いますので、薬局で購入できるとはいえ、薬剤師に症状を相談の上購入し、使用上の注意などよく読んで服用するようにしてくださいね。
花粉症の治療薬
花粉症の治療薬にはいくつか種類があります。
抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイド剤…と症状にあわせ処方されています。
抗ヒスタミン剤には、第一世代抗ヒスタミン剤と第二世代抗ヒスタミン剤があり、市販薬に多いのは第一世代抗ヒスタミン剤になります。
ステロイド剤は、医師の処方が必要なアレルギー反応の炎症に効果的な薬で、常時服用するタイプの薬ではありません。よって市販薬には見られません。
花粉症の薬として即効性があるのが抗ヒスタミン剤になるのですが、副作用の眠気や倦怠感が気になる人は、医師に相談し眠気の少ないものを処方してもらうようにしてください。
一般的に、花粉症に効き目の高い薬は、眠気も高い薬になってしまいます。
効果をとるか、眠気を抑えることを優先させるかは、難しいところですね。
スイッチOTC薬の成分と医薬品
スイッチOTC薬の成分と薬局などで市販されている医薬品を紹介します。
塩酸アゼラルチン(アゼプチン)
塩酸アゼラルチンは、抗アレルギー剤のひとつで、花粉などにより鼻の症状緩和に効果があります。
・ 「ハイガード」 エーザイ
フマル酸ケトチフェン(ザジテン)
フマル酸ケトチフェンは、第二世代抗ヒスタミン剤のひとつで、予防と即効性の効果があります。
・ 「パブロン鼻炎カプセルZ」 大正製薬
・ 「ザジテンAL鼻炎カプセル」 ノバルティスファーマ
メキタジン(ゼスラン)
メキタジンも、第二世代抗ヒスタミン剤になります。
・ 「アルガード シールド鼻炎内服薬」 ロート製薬
・ 「パブロン AG錠」 大正製薬
クロモグリク酸ナトリウム(インタール)
クロモグリク酸ナトリウムは、目薬や点鼻薬に配合されています。
・ 「エージーアイズ」「エージーノーズ」 第一三共ヘルスケア
・ 「サンテアルフリー新目薬」 参天製薬
・ 「ロートアルフィット」 ロート製薬
・ 「アスゲン点鼻薬AG」「アスピーアイCA」 アスゲン製薬